ー全国どこでも同じ安心を。スタッフさんに寄り添うSVの役割ー

2017年入社 関東SV(スーパーパイザー)岡 詩史
入社当初は船橋支店でコーディネーターとして経験を積み、2019年には大宮支店へ異動し副支店長に就任。
支店を立て直す経験を経てリーダーシップを磨きました。
2023年からはSV(スーパーバイザー)として関東エリアを担当。
出身地:福岡
趣味・休日:野球観戦(ホークスファン)休日は関東でホークス戦があればほぼ現地観戦しています!
旅行も好きです!アウトドア派です!
※コーディネーター:登録スタッフの対応をメインとし登録からお仕事案内まで幅広く行う
― まずは岡さんの経歴から教えていただけますか?
2017年に新卒で入社して、今年で9年目になります。最初は船橋支店でコーディネーターをして、その後大宮支店に異動し、副支店長を任せてもらいました。そして2023年からはSV(スーパーバイザー)として関東エリア全体を見ています。
―着実にキャリアを重ねてきた印象があります。
ところで、最初から人材業界を志望されていたんですか?
就活のときは保険や銀行などの大手企業も見ていて、実際に内定もいただいていました。
でも会社見学に行ったときに、「偉い人が一番偉い」というような強い上下関係や、風通しの悪さを感じてしまって…。ここで働くのは自分には合わないかもしれないと思ったんです。
一方で人材業界にも興味があって、エントリーの支店見学に行ったら先輩方が気さくに声をかけてくれて、温かい雰囲気を感じました。実際に一日体験をしたときも、皆さん本当に優しく接してくださって。「この二択なら絶対エントリーだ!」と自然に思えたんです。
結局、エントリーに入社を決めた理由は“人の良さ”。一緒に働く人たちが安心できる存在かどうかって、本当に大事なんだと改めて感じました。
また、内定者研修でお世話になった先輩には強い憧れを抱いていて、「この人みたいになりたい」という思いが今も自分の働き方に大きな影響を与えていると思います。…なかなか恥ずかしくて普段は言えないんですが、この場を借りてお伝えしておきます(笑)
― SVという役割はスタッフさんには馴染みがないかもしれません。
どんな仕事なんですか?
SVは3年前に新しくできた部署で、完全に社内向けの役割を担っています。主な業務は大きく二つあって、「業務標準化」と「コーディネーター育成」です。
まず「業務標準化」ですが、エントリーは急成長で支店が次々に増えていきました。その中で、支店ごとに独自の文化やルールができあがってしまったんです。
私自身も副支店長時代に、「この支店ではこうしているけど、別の支店ではまったく違う」という場面に何度も直面しました。
本来はエントリー全体で統一されたルールがあるべきなので、私たちSVが「本来こうあるべきだよね」という姿を整理し、ルールやマニュアルを作って展開します。そして、それを実際に各支店に落とし込むのが業務標準化の大きな仕事です。
もう一つの役割は「コーディネーター育成」です。私も坂本(関西SV)さんも、もともと現場でコーディネーターをやってきたので、その経験を活かしています。新しく入社したアルバイトさんのレクチャーや、新卒社員の研修、そして既存コーディネーターのステップアップのサポートまで幅広く担当しています。コーディネーターが育つことで、支店の運営ももっと良くなっていくと思います。
― 支店を統一するって、すごく大変そうですね。
そうですね。ちょうど一番支店が多かった時期で、全国で26拠点、関東だけでも11支店ありました。今は統廃合で少し減っていますが、当時は本当に支店ごとにやり方や文化がバラバラでしたね。
だからこそ「どうあるべきか」を整理する必要があり、関西SVの坂本さんと一緒に全体を見直していきました。自分たちの意見を押し付けるのではなく、まずは各支店がどうやっているかを調査して、その背景や意味を聞き取りました。その上で、上司とも相談しながらコンプライアンスやサービスの観点を踏まえ、最終的な着地点を決めていきました。
実際に臨店して現場を見て回ると、支店によって大きな違いがあることもわかりました。たとえば大宮支店ではクライアント対応は営業が中心でしたが、西関東の支店では営業もコーディネーターも職種にとらわれず、臨機応変に売上に向かって取り組んでいたんです。その姿を見て、「自分たちに足りない部分だな」と刺激を受けましたね。
一方で、会社全体がまだ若いこともあり、平均年齢が若い支店ではスキルや習熟度に差があったのも事実です。関東を回ってみて、支店ごとの温度差や課題も強く感じました。
― 岡さんといえば「面倒見の良いみんなのお姉さん」的なイメージがあります。
昔から教育係的な役割が多かったんですか?
そうですね、昔から人に頼まれることは多かったと思います。高校時代は生徒会に入っていて、役割を任されることもありました。ただ、実はもともと人見知りで、エントリーに入るまではあまり自分から意見を発信できるタイプではなかったんです。
変わったきっかけは、大宮支店に異動して副支店長を任された時です。後輩や部下ができて、初めて「自分が引っ張っていかないといけない」と思うようになりました。最初は苦労しましたが、その経験がリーダーシップを発揮するきっかけになったと思います。
もともと妹がいるので、下の子の面倒を見るのは自然と得意でしたし、後輩からも「面倒見がいい」と言われることが多かったですね。部活でも、中学ではバレー、高校では生徒会と、人をサポートしたり後輩に関わることが好きだったので、今の仕事にもつながっている気がします。
― そんな状況で、内気だった岡さんがリーダーシップを発揮するにあたって、一番苦労したことは何でしたか?
大宮に移動してから1~2か月の間に、当時いた社員が全員辞めてしまったんです。唯一いたコーディネーターの社員も産休に入ってしまって…結果的に、副支店長になったばかりの私がいきなり支店のトップになってしまいました。もう「やるしかない」という状況でしたね。
その内気だった自分がリーダーシップを発揮するにあたって一番大変だったのは、後輩のコーディネーターが新入社員として入ってきたことと、当時大宮支店の売上が低迷していたことです。正直すごくプレッシャーを感じていました。
でも、せっかく後輩が入ってきてくれたのに、辛い思いはさせたくなかったんです。マイナスなムードが漂う中でも「もっと楽しい環境で仕事をしてほしい」という思いが強くて。だからなんでもやるしかない、環境を整えてあげたいという気持ちで必死に動いていました。
―大宮支店時代に、チームワークを強化する大きなきっかけになったのが…あのハロウィンイベントですよね?
そうなんです。2年目くらいから、ハロウィンイベントに本気で取り組むようになりました。
エントリーでは毎年ハロウィン当日のみ仮装OKで、みんなで写真を撮って社内グループに投稿し、優勝すると社長と食事に行けるという社内コンテストがあるんです。
そのため、大宮支店では夏頃から準備を始めるほど熱が入りました。しかも全員が仮装に参加してくれて…。その取り組みをきっかけに、一気にチームの結束力が高まり、支店の雰囲気もぐっと明るくなったんです。

― 人見知りなのに、全国の支店を回って関わるのは大変では? SVに任命されたときの気持ちは?
最初は本当にびっくりしました。急に関東全域を任されることになって不安も大きかったです。
大宮時代はアルバイトスタッフさんを育てて支店を回せる体制をつくることを目標にしてきました。新人さんを育ててきた経験は東日本でも一番多かったと思います。2〜3年かけて「誰が入っても回る支店」にすることを意識して導入した自分流のアイディアやその経験を他の支店で悩んでいる人たちの役に立てればいいなと、任命されたときにすぐ思いました。
― 慣れた大宮から関東全域へ。先輩も多い中で教育役を担うのはプレッシャーもあったと思います。
最初はどうやって現場に入っていったんですか?
私は人見知りなので、最初は本当に緊張しました。臨店のときも「どう話しかけよう」と迷うことばかり。でも、コミュニケーションを取らなければ相手の意図も組み取れませんし、標準化も進みません。だから「考えるより、まずは自分から行こう!」と腹をくくって、どんどん話しかけるようにしました。
今では、こちらから聞かなくても支店のほうから質問してくれることも増えてきました。月に一度は必ず臨店して顔を合わせるようにして、どの支店でも「話しやすい関係性」をつくることを大事にしています。

― SVになってからはどんな挑戦をしていますか?
直近では、スタッフさんとのやり取りに使うLINEを一本化しました。以前は支店ごとに別々のアカウントを持っていたので、「A支店に登録しているけど、仕事はB支店から紹介される」といった場合、同じ関東でもLINEでのやり取りができない…という不便さがあったんです。
それを全支店で統一したことで、今ではどの支店からでも対応できるようになりました。スタッフさんからは「返事が早くなった」「情報がスムーズに届く」といった声もいただいています。さらに、月に一度の定例会で「どうすればスタッフさんにもっと便利に使ってもらえるか」を各支店のコーディネーターと話し合い、改善を重ねています。

また、留学生スタッフさんの就労支援フロー改革にも取り組んでいます。これまでは専門チームだけしか対応できず、登録や紹介の機会が限られていました。そこで今は、各支店でも対応できるようにルールやフローを整備しているところです。これが整えば、留学生スタッフさんが「働きたい」と思った時にもっとスムーズに仕事を紹介できるようになります。結果的に、現場で一緒に働くスタッフさんにとっても急な欠員が減り、安心できる体制につながるはずです。
ただ、留学生の就労管理はとても複雑です。在留カードの原本確認や、週28時間以内という就労制限チェックなど、日本人スタッフとは違うルールがあり、コンプライアンス面で専門性が求められます。支店全体で仕組みを理解し、対応できるよう改革を進めています。
もちろん一歩間違えれば重大なコンプライアンス違反につながります。だからこそ、臨店の際には私自身が現場に入り、正しく運用できているかをチェックしたり、不明点をその場で解決するようにしています。担当以外のプロジェクトでも積極的に動き、全国どの支店でも安心して働ける環境をつくっていきたいと思っています。

― 今後はどうしていきたいですか?
そうですね。まだエントリーのルールが完全に統一されていない部分が多いので、まずはそこを整えていきたいです。新しく入った方も、ずっと働いてくれている方も、支店や人によって対応が違うと「やりにくい」と感じることがあると思うんです。そうした働きにくさを、私たちSVの力でなくしていきたいですね。
本社から「新しい取り組みを始めます」と発信するだけでは、現場の状況と食い違うことも少なくありません。だからこそ、私自身が支店に足を運び、直接コミュニケーションを取りながら現場と一緒に改善していくことを大事にしています。行ってみないと分からないことがたくさんありますから。
最終的に目指しているのは、全国どこで働いても同じように安心して、そして気持ちよく働ける環境をつくることです。その積み重ねが、スタッフさん一人ひとりへのサービスをより丁寧に、確実に届けることにつながると思っています。
そして個人的な目標としては、コロナ渦で叶わなかったヨーロッパへの新婚旅行を実現する事です!
再来年は入社10年目の節目にもなるので、そこで付与される永年勤続休暇を使っていけるように仕事も頑張ります。
