人材業界の将来性を場面ごとにシミュレーションすると

人材ベンチャー企業

 十数年前までは、働く場所を探すことすら難しい状況がありました。
不景気だといわれ始めたころから、労働者と企業側の両方が納得のいく形をめざし、労働に関する規制緩和が断行され、幅広い業種で「派遣労働者」が急増しました。

 人材業界といわれる業態は、このころに急成長し、広く認知されることになりました。
雇用と労働力の均衡がとれはじめ、時代も落ち着きを見せたころから今では、徐々に求職者が減ってきています。

 「働く」という意識も変わり始めている近年、これから人材業界がどのように変わっていくか、その将来性を働く人の年代やシーンに沿ってシミュレーションしてみましょう。

労働力の高齢化と人材業界

 「団塊の世代」と呼ばれた人達(現70歳前後の方々)が一斉にリタイアをし、第二の人生を歩み始めるころに、有能な人材が不足する想定は、ずっと以前からあらゆる業界でも言われていました。
上席が引退し、働きかたや仕事量の多さに行き詰まりを感じている、現管理職も多いようです。

 人材業は、マンパワーバランスを取り、適任のワーカーを必要な場所に配置コントロールするのが仕事です。
現在はリタイアした方々のスキルや経験を活かし、社会や企業活動に貢献してもらうためのあっせんを行う取り組みは、将来に向けて必要不可欠といえるでしょう。

家族の形とママの働き方への将来性

 男女間に格差のない働き方が叫ばれ始めて、もうしばらくがたちますが、均衡と呼べる状況にないのは、やはり、女性にとって結婚や出産といったライフイベントが、働く女性に対して障壁になっていることは間違いないでしょう。

 キャリアを積み、最前線で仕事をしたいと思っていても、休職期間や復帰までの子育ては職歴のブランクだと感じてしまいがちです。
この考えは在籍する企業側だけでなく、女性にも広まりを見せています。

 「ママになったらしばらく休む・退職する」という働きかたを変えることができるのも、人材業界に求められる就労提案の一つです。
出社勤務から在宅勤務へ、定時出社からフレックスタイムへ、月給から報酬制へと、新しい形を提案して広めることで、さらに人材業界は将来性を高めていくでしょう。

キャリアアップやスキルに着目した業界の将来性

 これまでの人材業界は、人の配置やあっせん、紹介が中心でしたが、働き方の幅と形が変わりつつある中、自らスキルアップを志す社員や、適性のアドバイスをして視野を広げてもらうといったニーズが高まっています。
コンサルティングを行いながら、必要な人材を育てて活かす分野で、将来的な広がりが期待できます。