人材を扱う業界で注目したい 「海外」視点と働き方

人材ベンチャー企業

 日本では今、自分の働き方とライフスタイルを見つめなおす機会にあふれています。不景気に慣れた働き世代の人たちの間で、ほんの数年前まで「企業職員として正社員で働くこと」が良しとされた風潮が根強く残っていました。
 しかし、働く人の世代が移っていくうちに、今では起業を含め、休暇を余儀なくされたママ世代やシルバー人材にまで「働く意識」が広がっています。
 これから先、自分自身がどんな働き方を望むか。今、人材業界が注目する分野を知ることでその間口を広げていきましょう。

〇海外を視野に入れた人材業界の動き

 働く人と企業を結ぶ役割を担う業務が主軸だったこれまでの人材業界。しかし、人材のあっせんや紹介を繰り返しているだけでなく、今では人材育成やスキル向上のための活動も広がっています。
 特に、専門性が高い業界に対する人材業の対策として、海外先進国で活躍する人材を扱うと同時に、発展途上国やアジア圏に進出する企業に向けた「技術職」を派遣、あっせんするための取り組みに注目が集まっています。

〇「専門職」と「海外拠点」が人材業界のキーポイント

 終身雇用を理想とする働き方が根強い日本人にとって、外資系企業のような出来高報酬制や年俸といった感覚は、なかなか受け入れられずにいました。ただ、現在は、海外企業が日本に進出してくるように、日本企業が海外へ進出して拠点を外国に持つパターンも増えています。
 安定と福利が日本企業の働き方における良さと例えるなら、海外企業の良さは、やりがいとペイバックといえるでしょう。専門性が高く、スキルを求められる分野ほど、その効果は大きくなります。そして、働く可能性を広げる仕事を、国外に求める人も増えています。

●人材の技術力を生かす業界の先見

 企業内に専門性とスキルの高い人が多ければ、生産性が上がり企業利益も伸ばせます。管理・経営を担う世代(40~50代)の人は、スキルが高く専門性を備えていながら、厳しい日本経済情勢に翻弄されて、リストラや過酷な労働条件を強いられてきました。
 特に、建設業界やIT技術職の分野で働いてきた人たちは、国内外の人材業界でキーパーソンとなるでしょう。技術職を専門とする人材企業がM&Aで海外企業を買収するといった動きからも、同分野の注目度がうかがえます。

 時代の変化速度が激しい今だからこそ、時代に沿った働き方を自分自身で考えて行動を起こすことが求められつつあります。何事にもとらわれない、自分らしい働き方。これこそ海外で活躍するキャリアワーカーの働き方に近く、またそのような人材を活躍できる場へスムーズに案内することができる仕組みが、これからの人材企業に求められていると言えるでしょう。