これまでの人材業界マーケットと今後の課題

人材ベンチャー企業

「働き方改革」によって日本の働くということに対する考え方や、個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を選択可能とする社会へとシフトしようとしています。また、リーマンショック以降、厳しい雇用環境が続き、雇用の創出や失業の解消などの課題にも直面している中、労働市場における需給調整の整備が求められています。その担い手となるのが「人材業界」となっています。では、これまでの人材業界のマーケットとこれから取り組むべき課題をみていきましょう。

■人材業界のマーケット

人材業界は失業率などでよく注視される業界ですが、しかしその市場規模はあまり取りざたされることはありません。この業界は採用関連事業の代行や、人材育成のための研修事業など多岐にわたっていますが代表的な形態は、

◎求人広告事業
◎職業紹介事業
◎派遣事業
◎請負事業

ということができます。これらの4形態のマーケットは売上ベースで9兆円と推定されています。9兆円という市場規模は、介護サービスや電子部品・デバイスの市場規模よりも大きな数字となっています。

その中でも大きなシェアを占めているのは派遣事業で、そのマーケット規模は6兆円と大きなシェアを占めています。企業のニーズの多様化とコストの削減の要望に応えるべく、派遣事業が成長してきたといえます。求人の取り扱いとしては年間で約801万件、その内約475万人に対してマッチングや就業管理を行っています。

■人材業界の課題

人材業界は労働市場において需給調整機能の高度化に貢献してきた一方で、今後取り組まなければならない課題もあります。

◎マッチング能力の向上によるミスマッチの抑止
個人の就業ニーズと企業の人材活用ニーズを速やかに、且つ的確にマッチングすることは人材業界において重要な課題でしょう。しかし、就業先への要望と人材活用ニーズの多様化や高度化が進むなかで双方を結び付けることが難しくなっていてミスマッチの増加が懸念されています。

人材業界が両者のニーズを結び付けるには、個人・企業双方の希望条件を調整し、マッチングするための技術の向上が欠かせません。個人にはヒアリングを行いながら希望条件に優先順位をつけるための判断材料を用意したり、企業に対しては入社後の能力開発も見据えた採用を検討してもらうなど、企業の人材活用全般にわたる助言を行ったりすることも必要でしょう。

◎人材業界のグローバル化
企業の海外進出や外資系企業の日本参入で事業もグローバル化し、雇用は国内市場だけではなく世界市場の変化へと変わってきています。これからの日本企業の発展のためにも人材業界の取り組み方も変化しなければしけません。海外拠点での人材採用や人材育成が不可欠になり国際的に活躍できる人材の採用が課題となっています。

外資系企業のように、日本企業はまだまだグローバル的な人材採用には重きをおいていません。こうした概念を人材業界側から新たなニーズとして提供していくことで、ビジネスを広げるきっかけを担っていくことが、この業界の新たな役割ともいえるでしょう。

◎採用・就業における年齢の克服
年齢が高くなるにつれ希望通りの就業が難しくなるという現実があります。高齢化が進む今後この問題はさらに深刻になってきます。人材業界では中高年就業希望者の就業機会の開拓に積極的に取り組み、企業の年齢よる先入観を取り除くために、個人の持つ能力や意欲を言語化して伝えるほか、中高年の採用や活用の好事例の情報提供などを行い、中高年層の活用を働きかけていくことを目指しています。

■まとめ

人材業界のマーケットは異業種よりも大きく、社会的貢献度も高いのですが、今後は労働人口が減り続ける中でどのように人材を確保していくのかという点でも、人材業界のグローバル化、中高年者層への採用克服に向けての取り組みが課題とされていて、その課題がクリアされるとこの業界のマーケットはさらに拡大することでしょう。

これからも社会的貢献を目指す人材業界に興味がある方は、株式会社エントリーまでご連絡ください。