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(更新日:)

【エンタイムズ8月号#002】縁(エン)なヒト“リボン制度が光る、津川さんの現場力

―「型にはめない関わり」が、スタッフの定着につながる―

2021年入社、関西フィールドサポート部 津川 洋子
趣味はベランダ菜園とカラオケ。子どもたちとカラオケに行くのが休日の楽しみで、
十八番はKiroroの「未来へ」や中島みゆきの「糸」

最初はアルバイトとして点呼などのアシスタント業務から始まりました。スタッフさんとの会話が楽しくて、移動中なども積極的にコミュニケーションを取っていたんです。
そんな姿を見ていただいて、「もう一人アシスタントを増やすから、いい人を選んで」と任され、数人の優秀なメンバーを見つけたことがきっかけで、“津川軍団”と呼ばれるようになりました。そのうちに「本格的にやらないか」と声をかけてもらい、複数の現場で社員さんと一緒に応援にも入りました。
私は“1人現場”が多く、近くに社員さんがいない分、リーダーから遠隔で教わりながら自由に動ける環境でした。ダメなことはしっかり指摘されつつも、型にはめられずに自分らしさを出せたのが大きかったです。最初にガチガチに決められていたら、今の私はなかったと思います。自由にやらせてもらえたことが、“津川流”を育ててくれました。恵まれていたと、今でも思います。

やっぱり「相手を知ること」がすごく大事だと思っています。
作業のやり方ももちろん教えるんですが、やっぱり人間って向き不向きがあるじゃないですか。だから「この作業は得意そうだな」「ここはちょっと苦手そうだな」っていうのを見て、その人に合った教え方を考えるようにしていました。苦手だからダメ、じゃなくて、「どう苦手なんだろう?」「どうしたら苦手じゃなくなるかな?」と考えるんです。ちょっとしたアドバイスで苦手意識がなくなって、逆に良いところがもっと伸びることもあるので。

そうやって関わっていくうちに、そのスタッフさんが企業さまから「レギュラーで来てほしい」と言っていただけるようになったり、「エントリーの人って質が高いね」と評価していただけるようになったりする。そういう流れをつくっていきたいと思っていました。「できない」と思わせたくないんですよね。苦手なだけで、嫌いなわけじゃない。私も「これ無理」って思うことありますし(笑)。でも「苦手なだけだから、こうすればもっとできるようになるよ」っていう思考に切り替えてもらえると、その先にある“恐怖心”も和らぐんです。

経験を重ねて苦手を克服していくと、今度はその方自身が、次の人にやさしく教えてくれるようになる。だから「これは向いてない」とか「ダメだよ」なんて決めつける言葉は、絶対に使いたくないって、いつも思っていました。

そうですね、多分それは「子育て」が土台にあるんだと思います。私、子どもが3人いまして、上の2人は年が近いんですけど、そこから18歳離れてもう一人産んでいるんですね。今、上の子は40歳近くて、下の子は20歳。だから、同じ「親子」でも、育てている時代が全く違うんです。
時代ごとの価値観や考え方って、子どもたちから教わることが多いんですよね。それが今のFDの仕事に、すごく活きていると感じています。

同じように育ててもうまくいかないこともあって、「世代によって伝え方や接し方を変えなきゃいけない」と日々感じています。Z世代と呼ばれる今の若い世代には、これまでと同じやり方では響かない。40〜50代の方に接するときと同じ調子でいくと、ズレが生じることもあります。
だからこそ、「この人はどんな人なんだろう?」「どう接するのが一番いいのかな?」と相手に合わせて向き合うことが大事だと実感しています。我が子であってもそれぞれ違う。だからこそ、スタッフさん一人ひとりとも、丁寧に向き合っていきたいと思っています。

写真左:先輩FDの吉田(関西フィールドサポート部)  右:津川さん

そうですね、複数パターン聞いています。それをパズルのようにはめ込んでいくイメージです。白リボンを渡す段階で、「ここまで頑張ってもらおう」と目標を決めていて、「次は緑リボンまでは行こうね」と声をかけながら進めています。

はい、だいたい2回目、3回目までの予定を抑えています。2回目だけだとそこで切れてしまう可能性があるので、本人の希望も聞きながら、3回は入れるように日程を組んでいます。その中で、タイミングを見て柔軟に動かすようにしています。

現場によって状況は違うんですが、今の現場は繁忙期に入ろうとしているところです。
現在は閑散期と繁忙期が混ざっているので少し大変ですが、もうすぐ完全な繁忙期に入るので、そこで2週間だけでなく1ヶ月単位での稼働を目指せると思っています。リボン制度を使ってレベルアップできたら面白いな、と考えています。

仕事を通して、その人の幸せへと続く道を一緒に歩んでいくことです。共に歩みたいと思っています。