
シェアジョブ農家さんとは?
エントリーが行う「シェアジョブ」サービスのひとつで、農家さんの繁忙期に1日単位で働き手をマッチングする仕組みです。
りんごの収穫や葉取りといった秋の作業のほか、冬には雪かきなど、季節ごとの“お手伝い”が全国の農園で活躍中。農家さんと働き手をつなぐ、新しい「しごとのカタチ」です。今回は、まさにりんごの収穫時期真っ只中!赤や黄色のりんごで秋色に染まった青森県に取材に行ってきました!

お話を伺ったのは青森県青森市にある鎌田農園の代表 鎌田さん(写真:左)
シェアジョブ農家さん相談弘前支店支店長の駒谷(右)と一緒に園地へお邪魔しました。
― まず、鎌田農園さんについて教えてください。
うちは正社員が基本ひとりなんです。1〜2年働いたあとに独立して新規就農していくというサイクルをつくっています。僕自身も38歳なんですが、りんご農家の集まりに行くと20代・30代が意外と多くて、「若い人が農業を継ぐ」動きは確実に増えていますね。

写真:りんご選別作業をする様子(収穫したりんごを大きさ、形、色づき、傷や病害の有無などで品質ごとに仕分ける作業)
― シェアジョブを導入したきっかけは?
最初は「気合いで乗り切る」しかなかったんです(笑)
昼はりんご、夜は選果作業で夜中の1〜2時まで作業して、寝る時間も削っていました。
でも、シェアジョブを導入してからは人手を確保できて、作業面積も前年の倍に拡大できました。「人が増える=時間ができる」ことで、気持ちにも余裕ができましたね。
― 初めて来るワーカーさんは未経験の方も多いですよね?
そうですね。でも、経験者が自然と新人を教えてくれるんです。
細かく口を出すより、失敗から学ぶ方が身になると思っているので、「やってみて覚える」スタイルです。最初は“どこまでツルを回していいのか”が分からない人も、回数を重ねるうちにちゃんと感覚をつかんでいきます。

余談ですが…
りんごに赤く色をつける着色管理というお仕事があります。
着色管理には大きく「葉とり」、「ツル回し」という作業があります。
ツル回しとは…
りんごについているツルを回して、日光があたるようにするという作業です。
回しすぎるとりんごが落ちるので慎重な作業です。
― 一人ひとりの成長を見守りながら、一緒に畑をつくっていくような関係なんですね。
そうした“人を育てる”姿勢の背景には、どんな想いがあるんですか?
僕が農業を始めたのは、「村のりんごは村の人で守りたい」という気持ちからです。
最近は資金のある大きな会社がどんどん土地を買っていくけど、
僕らみたいな地域の農家が頑張らないと、地域の果樹文化が消えちゃう。
だから、人材を育てて次の世代にバトンを渡すことを大事にしています。

写真:中央の鎌田さんを囲うのは、従業員の方と、7名のシェアジョブワーカーの皆さん
― シェアジョブのワーカーさんにはどんな印象を持っていますか?
「本当にいい人しか来ない!」っていうのが率直な感想です。
若い人は素直で、自分から「これで合ってますか?」って確認してくれる。
経験豊富なベテランさんは作業が早くて頼りになります。
年齢も20代から60代まで幅広くて、現場の雰囲気もすごく明るいです。
― チームの雰囲気づくりで意識していることは?
人とのつながりを大切にしています。作業の合間に雑談したり、休憩中にりんごを食べたり(笑)
みんなでバーベキューをすることもありますよ。
お昼以外にも少しずつ休憩を入れて、みんなが笑顔で働けるような雰囲気づくりを大切にしています。
― シェアジョブのサポート体制についてはどう感じていますか?
もう感謝しかないです。ピンポイントで人が必要なときに、すぐマッチングしてくれる。
それに、担当の方が電話で「こうしたらどうですか?」って提案までしてくれるんです。
単なるアプリじゃなく、人の温度を感じるサービスですね。

最後に、鎌田さんから若い世代へのメッセージ
「悩むなら、まず来てみてほしい」ですね。農家は猫の手も借りたいほど人手が足りないし、来てくれた人が笑顔で帰ってくれると本当にうれしい。りんご畑には“学び”がたくさんあります。
ぜひ一緒に、農業を未来につなげていきましょう。
りんご農家さんを支える「シェアジョブ」の取り組みは、エントリーが地域の“働く力”をつなげている一つの形。“誰かの仕事を助けることが、地域を元気にする力になる”そんな思いが、今日も全国の現場で息づいています。※現在シェアジョブ農家さん対象地域は主に青森県、福岡県ですが今後全国に増えていく予定です。
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