現場の負担軽減と生産性向上を支えるFDの役割
「選ばれる人材会社」の基準が変わり始めています

近年、人材・BPO業界では企業の合併・買収(M&A)が相次ぎ、業界の勢力図が大きく変わり始めています。
背景にあるのは、少子高齢化による労働力人口の減少や人材不足の深刻化です。
企業が安定して人材を確保することが難しくなる中、人材会社にはこれまで以上に幅広い役割が求められるようになっています。
以前は「どれだけ多くの登録スタッフがいるか」「どれだけ多くの人材を紹介できるか」が人材会社選びの大きな基準でした。しかし現在は、それだけでは十分ではありません。
スタッフの定着支援や現場改善への提案、迅速な対応力など、「人を紹介した先」までサポートできることが、人材会社の価値として重視される時代へと変化しています。
人材不足が続くこれからの時代。
「何人紹介できるか」だけではなく、「現場をどれだけ理解し、改善に貢献できるか」。
そんな視点が、人材会社選びの新しい基準になりつつあります。
これから選ばれる人材会社 5つのポイント
- 安定した人材供給力
- 現場改善の提案力
- スタッフの定着支援
- スピーディーな対応力
- 法改正や労務への情報提供
M&Aの目的も大きく変化
ひと昔前のM&Aは、「会社を大きくすること」が主な目的でした。しかし近年は、人材業界を取り巻く環境の変化を背景に、「新たな強みを取り込む」ためのM&Aが増えています。
例えば、AIやDXのノウハウを持つ企業との連携、BPOサービスの強化、外国人雇用への対応、海外ネットワークの拡充など、その目的は多様化しています。
つまり、人材会社同士が規模を競う時代から、「どのような価値を提供できるか」を競う時代へと変化しているのです。
こうした流れを受け、人材業界では事業基盤を強化し、より高いサービスを提供することを目的としたM&Aが活発化しています。エントリーも2026年1月、フルキャストホールディングスグループの一員となり、さらなるサービス向上を目指す新たな一歩を踏み出しました。今回のグループ化では、両社の強みを生かしたシナジー創出やサービスの付加価値向上、競争力の強化が期待されています。
では、企業にとって「選ばれる人材会社」とはどのような会社なのでしょうか。
専門誌『月刊人材ビジネス』では、これからは「量」だけでなく、「質」と「スピード」が重要になると紹介されています。必要な人数を確保するだけではなく、現場の状況を理解し、課題解決まで伴走できることが求められています。
エントリーでも、スタッフのフォローや現場訪問を行うフィールドディレクター(FD)の活動を通じて、企業様とスタッフ双方の声を大切にしながら、働きやすい環境づくりを支援しています。
「選人材会社に求められる役割は”採用”から”課題解決”へ
企業を取り巻く課題は、人手不足だけではありません。
採用後の定着率向上や教育、繁閑に応じた人員配置、生産性向上など、現場が抱える課題は年々複雑になっています。
そのため、人材会社にも単に人材を紹介するだけではなく、現場の状況を理解し、企業とともに課題解決を考えるパートナーとしての役割が期待されています。
エントリーもフルキャストホールディングスグループの一員となったことで、これまで培ってきた現場力に加え、グループのネットワークやノウハウを活かしながら、お客様へより付加価値の高いサービスを提供できるよう取り組んでまいります。
では、その”課題解決”とは具体的に何をしているのでしょうか。
エントリーでは、スタッフのフォローや現場運営のサポートを担うフィールドサポート部(FD)を全国に配置しています。
FDは、現場でどのような役割を果たし、企業やスタッフをどのように支えているのか。
ここからは、フィールドサポート部長・大平へのインタビューを通して、その取り組みをご紹介します。

フィールドサポート部 部長 大平に聞く「現場力の真価」

―現場では、具体的にどんな場面で効果を発揮するのでしょうか?
例えば20~30人規模の現場では、一人ひとりに同じ説明を繰り返したり、複数人から同時に質問を受けたりすることがあります。
そうした細かな対応をFDが引き受けることで、クライアントの担当者やベテランスタッフは作業に集中できます。
私たちは単にスタッフを案内するだけではなく、質問を集約したり、困っているスタッフへ声をかけたりしながら、現場全体がスムーズに回るようサポートしています。
―スポット人材を活用する企業には、どのような課題がありますか?
変わる現場では、スポット人材は非常に有効です。
一方で、「初めて来たスタッフへの説明が大変」「どこまで仕事を任せられるか分からない」
「指示出しに時間がかかる」といった悩みもよく伺います。
私たちは、FDの役割を「短期人材サービス利用時の煩わしさを解消すること」だと考えています。
―スタッフ一人ひとりへのフォローも大切にされているそうですね。
そうですね。
スタッフの習熟度は人それぞれです。3回目でも不安な方もいれば、初回でもすぐに仕事を覚える方もいます。
FDは日々多くのスタッフと接しているので、「今困っている人」や「このポジションを任せられそうな人」を現場目線で判断できます。
こうした橋渡しが、受け入れのしやすさにつながっていると思います。
―スタッフが「また来たい」と思う現場には、どんな共通点がありますか?
一番大きいのは、スタッフを“人数”ではなく、一人の人として接していることです。
忙しい現場では、どうしても派遣スタッフへの対応が後回しになってしまうことがあります。でも、「おはようございます」と声をかけてもらえる、困っていたら気づいてもらえる、そうした小さな積み重ねが安心感につながります。
逆に放置されていると感じる現場は、どうしてもリピートにつながりにくいですね。
―FDは、口コミやリピート率にも影響すると考えていますか?
はい。
FDがいることでスタッフが安心して働ける環境ができれば、口コミ評価やリピート率は自然と上がってきます。
現場の雰囲気や働きやすさは、数字には表れにくいですが、とても大切な部分だと思っています。
―今後、エントリーが目指すサービスについて教えてください。
エントリーはこれまで、スピードや利便性を強みに成長してきました。
もちろんそれも大切ですが、これからは品質にももっと力を入れていきたいと思っています。
私はFDを、「手間をかけて品質を支える存在」だと考えています。
現場で丁寧なフォローを行うことで、スタッフも安心して働けるし、クライアントも運営しやすくなる。
その積み重ねが、結果として生産性向上につながると考えています。
―最後に、クライアントの皆さまへメッセージをお願いします。
私たちが目指しているのは、「派遣を使うことで効率が上がった」「エントリーを利用して生産性が改善した」と感じていただけることです。
人手不足の解消だけでなく、現場運営そのものをより良くするパートナーとして、全国どこへでも伺います。
現場のお困りごとがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
