
新日本流通センター株式会社 中京事業所様について
伊藤忠食品株式会社を株主に持ち、食品物流を中心に事業を展開する新日本流通センター株式会社。
物流センターの運営をはじめ、配送、倉庫保管、流通加工まで幅広く手掛け、「食」の物流を支えています。
今回取材に伺った中京事業所は愛知県小牧市にあり、7名の社員とパートスタッフを中心に運営。
エントリーからも日々多くのスタッフが就業しています。
今回は、中京事業所 所長の小池様、エントリー名古屋支店 営業担当の鈴木、東海エリアFDの彌冨の3名で対談を実施。
人員拡大の背景から、新人教育の仕組みづくり、エントリーとの連携、そして今後の現場づくりについてお話を伺いました。
拠点拡大と取扱量増加で、人材需要が拡大
―現在、エントリーのスタッフには、どのような業務を任せていただいていますか?
小池さん:
基本的には出荷作業を中心に、幅広い業務をお願いしています。
特定のポジションに限定するのではなく、小規模な現場から大規模な現場まで、さまざまな場所で活躍してもらっています。
当社では、社員やパート、派遣スタッフといった雇用形態によって、業務を大きく線引きしていません。
みんなで協力しながら現場を動かしていくことを大切にしています。
―年間を通じて毎日20名規模の人材をご活用いただいています。これほど人材需要が高まった背景を教えてください。
小池さん:
大きな理由は、「拠点の拡大」と「取扱量の増加」です。
今年3月に第2センターが開設され、自社のパートスタッフが分散したことで、それぞれの現場で人員が必要になりました。
さらに、主要なお取引先であるスーパー様の取扱量も、1日約1万3,000件から約3万件まで増えています。
そうした業務量の増加と拠点の拡大に対応するため、年間を通して多くの人材をお願いしています。
―現在は、自社での募集を行っていないそうですね。
小池さん:
はい。現在は自社での採用活動を行っておらず、最後に募集したのも2~3年前になります。
欠員が出たときや急に業務量が増えたときにも柔軟に対応できるよう、現在はエントリーをはじめとした人材派遣やスポットワークサービスを活用しています。
新人教育がボトルネック。「1日5名まで」が限界だった

―以前は、人材を受け入れるうえでどのような課題がありましたか?
小池さん:
一番大きかったのは、新しく入る方への教育ですね。
以前は自社の社員がつきっきりで教えていたので、新人を一度にたくさん受け入れることが難しく、
「1日5名まで」という制限を設けていた時期もありました。
教育に人手を取られることで、社員が本来の業務に十分時間を使えないことも課題でした。
―そこから、どのように受け入れ体制を変えていったのでしょうか?
小池さん:
エントリーのFDやサポーターの方に新人教育をお願いできる体制をつくったことが大きかったですね。
同時に、現場の作業についても、初めて来た方ができるだけ迷わず動けるようにマニュアルや作業工程を整えていきました。
その結果、社員の教育負担が軽くなり、現在では一日に10名規模の新人を受け入れることもできるようになっています。
―エントリーのFD・サポーターならではの強みは、どこに感じていますか?
小池さん:
サポート業務そのものについては、他社様と大きく違うわけではないと思っています。
違いを感じるのは、人数に応じてしっかりとサポートできる体制ですね。
エントリー様には毎日20~30名ほど来ていただいていますが、それに対してFDやサポーターの方も2~3名ほど入っています。
大人数になっても、スタッフを見る人がきちんと配置されている。
その体制があるからこそ、現場も混乱せずに動かせているのだと思います。
「人をお願いする」から、「現場を一緒につくる」関係へ

―決して楽な作業ばかりではない中で、リピーターが多い理由をどう考えていますか?
小池さん:
実は、私たち自身も「なぜこんなにリピーターが多いんだろう」と思うことがあります(笑)。
特別なことをしている感覚はあまりないんです。
ただ、スタッフの方から「ほかの物流現場と比べて雰囲気がいい」「働きやすい」と言っていただくことはあります。
いろいろな現場を経験しているスタッフの方が、比較したうえでまた選んでくださっているのであれば、それはありがたいことですね。
―新人スタッフへの教育は、現在どのように行っていますか?
小池さん:現在は、基本的にパートナー企業様にお任せしています。
エントリー様であれば、FDやサポーターの方に新人へのレクチャーをお願いしています。
以前は自社の社員やパートが直接教えていましたが、今は教育の部分を任せられる体制ができたことで、社員側の負担もかなり減りました。
―そこまで(エントリーに)現場を任せられる関係になるまでには、どのような経緯があったのでしょうか?
小池さん:
最初から今のような形だったわけではありません。
当初は、まず当社からエントリー様の社員の方へ作業を教え、それをスタッフの皆さんへ伝えてもらうところから始まりました。
そこから、当時のセンター長とエントリー様がグループチャットなどを活用して密に連絡を取り合い、
日々の反省点や改善案を話し合うようになりました。
そうした積み重ねの中で少しずつ任せられる範囲が広がり、今の体制や信頼関係ができていったのだと思います。
―今では、派遣会社というより現場を一緒に運営するパートナーに近い関係ですね。
小池さん:
そうですね。現場の教育や管理まで含めて、かなり深く入っていただいていると思います。
鈴木:
私たちとしても、企業様が教育や現場管理をすべて抱えるのではなく、
FDやサポーターが担える部分を任せていただくことは、とても重要だと考えています。
御社の場合は、長い時間をかけて役割分担と信頼関係をつくってきたからこそ、エントリー側も責任を持って現場を支えることができています。
それが、大人数でも安定して稼働できる一つの理由だと思います。
―エントリーとは、普段どのようなことまで相談・共有されていますか?
小池さん:
業務に関することは、かなりオープンに相談しています。
日々の生産性についてはもちろん、新しい業務を始めるときなども事前に共有しています。
単に「明日何人お願いします」というやり取りだけではなく、これから現場をどうしていくかというところまで相談できる関係になっていますね。
―FDやエントリースタッフは、現場にとってどのような存在になっていますか?
小池さん:
非常に大きな存在ですね。
当事業所は入社3~4年目くらいの若手社員も多く、大人数のスタッフをまとめたり、
人をマネジメントしたりするには、どうしても経験が必要になります。
そこにFDの方がいることで、社員にとっても相談できる相手が増えました。
社員とFDが話し合いながら、その日の人員配置や現場の動きを考えられるので、若手社員の負担軽減にもつながっています。
今では、派遣先と派遣元という線を強く意識することはありません。
FDもスタッフの皆さんも、現場を一緒に動かしているメンバー、組織の一員という感覚です。
それだけ信頼して、一緒に現場をつくっていける存在になっています。
―現場環境の改善についても、スタッフの声を取り入れているそうですね。
小池さん:
大人数が働く現場だからこそ、働く環境については一緒に改善していく必要があると思っています。
例えば、現場から「熱中症対策の扇風機が足りない」という声があったときには、小型扇風機を4台追加しました。
今期の予算の中でまずできることから対応して、来期については大型のスポットクーラーなども検討しています。
現場から出てきた課題について、できることはなるべく早く対応したいと考えています。
弥富:
実際、小池様に相談してから対応いただくまでが本当に早いんです。
現場の声を直接受け取って、すぐに判断していただけることは大きいと感じています。
―エントリーから見て、こちらの現場にリピーターが多い理由は何だと思いますか?
弥富:
一番は、会社や所属の垣根を感じさせない、風通しの良い雰囲気だと思います。
社員だから、パートだから、派遣だからという壁があまりなく、「みんなで現場を動かそう」という空気があります。
社員の皆様と外部スタッフとの距離も近く、普段からスタッフへ声をかけたり、現場の声を聞いたりしてくださっています。
そうした環境が、「またここで働きたい」という気持ちにつながっているのではないかと感じています。
小池さん:
私たちとしては特別なことをしている感覚はないんですけどね(笑)。
現場の声を聞くことは、ごく自然なことだと思っています。
―給与などの待遇以外で、スタッフの定着に大切だと思うことは何でしょうか?
小池さん:やはり、コミュニケーションだと思います。
社員から外部スタッフの方にも普段から声をかけますし、作業の指示だけで終わらず、仕事をしながらいろいろな会話をしています。
そういう日々のコミュニケーションがあることで、スタッフの方も話しかけやすくなりますし、安心して働ける。
それが結果的に「また来よう」と思ってもらうことにつながっているのではないでしょうか。
―今後、エントリーと一緒に取り組んでいきたいことを教えてください。
小池さん:
今後、一番取り組んでいきたいのは、現場全体の生産性をさらに高めていくことです。
働きやすい環境や定着率ももちろん大切ですが、同時に、限られた人数でどう効率よく現場を動かしていくかも考えていかなければなりません。
エントリー様には人材を手配していただくだけではなく、これまでと同じように現場の課題を共有しながら、
「どうすればもっと良くなるか」を一緒に考えていただけるパートナーであってほしいと思っています。

